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November rain

2020.11.08

ジョブチューン

ドミノピザの回、楽しんでいただけたでしょうか

いつも多くの反響をいただきます

コロナ過の中こういった機会を頂けていることに感謝しております

ありがとうございます

 

SNS社会においてお店への導線は多様で

そこに至る道は人それぞれ

googleは行き方は教えてくれるけど

生き方は教えてくれない

飲食店って僕はその人の生き方に関わっていると思ってる

価値って言っても良いかな

どう生きてきたか

何を見て、何を食べてきたか

どういう音楽を聴いて、どういう服を着てるか

美味しいって大事だけど、その美味しいも多様な現代で

それだけじゃない価値を与えることができるお店

その人の人生を豊かにして明るく、暖かく照らすような…

例えば

「俺はあのお店のチリドックが最高にすきなんだ」って友達に伝える時

そのお店を好きな自分がカッコ良いって思えること

 

 

東京でお店を営むにあたって美味しいは当たり前

店が清潔で不快でないこと、感染症予防に努めること

これも当然の当たり前田のニールキック

 

多くの新規のお客様もご来店される今

皆様のタンブレッロへ至る物語とその後は様々だと思います

テレビも含めて、伝えることの大切さを改めて感じてるの

正直、僕はピッツァ上手じゃ無いですよ

僕より美味しいピッツァ焼く人は沢山いる思う

始めて三カ月の子に負けることだってある

職人かと言われると少し違和感もある

ナポリで僕はピッツァに感動したっていうより

 

 

例えば

下町で揚げ物を売る不愛想な兄ちゃんの腕のタトゥーに

10Kのアランチーニを咥え煙草で仕込む赤毛のアンジェラのカッコよさに

土曜の夜にエスプレッソ飲みながら5枚焼きするアレッサンドロの笑顔に

「お前が必要だ」と言っててくれたジェンナーロの家族愛に

一人でマルゲリータを食べる金髪のポーランド娘に

「ヨシこれを食べてみなさい」とアドルフォがくれたパニーノナポレターノの味に

お前らしく生きていいんだぜといつも迎えてくれたナポリという

どうしようもない街に

感動したんだ

 

映画のセットのようなナポリではないけど

タンブレッロは僕の感動の表現です

「ディテールにこそ魂は宿る」

丁寧に愛情を持って仕込みをしております

特別なことなどしてないし

特別だとも思ってない

只、自分達の当たり前を今日もやりきること

奢らず誠意をもって取り組むこと

自分が自由である為に

身を粉にして頑張ってます

 

 

イタリアでは再びロックダウン

冷たい11月の雨の中では

ロウソクの火を保つのは難しいけど

永遠に続くものなんて無い

価値あるものに出会えたなら

幸ある人生

あなたにとっては無価値なお店も

誰かにとっては宝物かもしれないから

他や違いをリスペクトしながら

ねっ、

優しく生きましょうよ

だってどうせなら

笑ってる方が良いじゃない?

 

自分の価値は押し付けるものじゃなくて誇るもので良い

 

 

 

ねえ  Diego

そうだよね?

 

/YOSHIHISA OTSUBO