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「完全な形での再開」4月11日再オープン

2020.03.28

不要不急の外出自粛の中

かつての三伝馬町(大伝馬町・小伝馬町・南伝馬町)の賑わい再びと

そこかしこで工事中の小伝馬町界隈

宝田恵比寿神社で改めて工事の無事を祈りました

 

大事なご連絡

4月7日(火)からの再オープンを予定しておりましたが

「完全な形での再開」の為

4月11日(土)のディナータイムからとさせていただきます

最高の準備をしてお迎えいたします

電話でのご予約は4月1日から承りますので

お問合せ、文句、小言、噂話、秘め事、醜聞

なんでもお申し付けください

宜しくお願い致します

 

 

 

 

 

 

 

間違い探し、分かります?

 

職人のみなさん毎日ありがとうございます

 

おおつぼ

 

 

東京の空

2020.03.21

あれ無いとか

これ無いとか

アレコレナイウイルスの影響で工期も伸びそうな気配

じっとしててもピザ屋でしか働けない僕ですから

心配や不安はうっちゃって東京の空の下、毎日元気に飲んでおります

 

人と触れて、話を聴く、その場の匂い香りを嗅ぎ、視て、味わって

ちっぽけな自分の経験を捨てて

周りにある穏やかな刺激に身をまかせていると

自然と必要な五感が研ぎ澄まされていきます

飲食人にとって、外食とはトレーニングみたいなもんかしら

 

飲食店は劇場、無観客じゃ成り立たないから

何を食べたかより

何を感じたかが大事

 

“感じて動くと書いて感動”

 

 

 

 

揚げる、切る、盛る

目黒、とんき劇場は夕方から

 

おおつぼ

祈り

2020.03.14

ニュースキャスターは今日も喋りつ続けてる

WHOパンデミック、コロナウイルス、東京オリンピック2020

 

戒厳令がしかれたイタリアのカルチョの無い日曜日

人気のないドゥオーモ、外出には労働許可証

スーパーマーケットの棚から消えたパスタの山

バールから消えたエスプレッソの香り

くそったれの日常が恋しくて

泣きだした彼女に

彼は言った

Amore ,non c’e notte che non veda il giorno

「愛する人よ、明けない夜はないさ」

 

 

 

 

大好きなイタリアに一刻も早く

笑顔が戻りますように

 

おおつぼ

 

 

 

 

 

 

その⑤

2020.03.07

1.2.3(ワン、ツー、スリー)

ジャブ、ストレート、アッパー

1.2.3

ボディ、フック、アッパー

1.2.3

前菜、ピッツァ、デザート

1.2.3

掃除、営業、発注

1.2.3    1.2.3    1.2.3…..

大坪、大塚、井出、スタッフ三人が日々の練習(営業)で磨き上げられるコンビネーションは洗練され、強度を増し、屈強で癖のある様々な挑戦者(お客様ね)をマットに沈めてきました、東洋 太平洋レベルぐらい

 

1.2(ワン・ツー)

ジャブ、ストレート

1.2

ボディ、フック

1.2

前菜、ピッツァ

1.2

掃除、営業

最後のピースが足りませんね、相手をマットに沈める決定的な一打

”ギャラクティカ・マグナム”

48才のおっさんがいきなりスタンド能力を身に着けることは出来ません

そんな時心の中の丹下段平が教えてくれました

「ヨシ、ワン・ツーだ、ワン・ツーで勝負だぜ、最高のワン・ツーで」

相手を追い詰める切れ味するどいジャブと必殺のストレート

揚げ物ジャブピッツァ・ストレート、これで行くぜおっさん」

無いものに固執することなく、強いものをより強くしていく努力を選択いたしました

東洋、太平洋を飛び越えて世界を目指す私どもの選択です

人的補充はこれからも継続していきますが戦い方は変わりません

強く成るための変化です

 

既得権益にお客様は敏感です、今まであった権利を取り上げられたら文句はでます

覚悟してます、ランチタイムにピッツァがなくなれば、単純な比較論が起こるでしょう

全てのお客様を満足させることは出来ません

でも圧倒的な熱量でリングに上ってくるお客様と最高の試合をしたい

その為にも僕らはワン・ツーの精度と強度をあげていくトレーニングをしています

改装も痛みを伴うトレーニングの一つ、戦いやすいリングの整備です

 

さてメニュー

つづく

 

 

 

 

 

男なら

グっとくるだろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その④

2020.03.06

昨年の夏の終わり頃でしたかね、スタッフの大塚君が退職したいと言ってきたのは

約6年もこの頭のおかしいオーナーの下で文句も言わずに働き通してくれました

独立に向けて、立ち上げもやりたいし、店舗責任者として自分の視野を広げたい

志を持って旅立つスタッフにはいつも感謝しかありませんが

3-1-=2です

小学生でも分かりますので、代表取締役社長としての責務を果たす為、飲食店ドットコムに登録して社員募集をしました、迅速に、経営者ですから

11月にはこの人手不足の中、未経験ながらも新規採用できました

3+1=4です

人的余裕も生まれ、大塚君の新しい職場も決まり2月末の退社予定となりました

4-1=3です

数は揃いましたね、じゃOKグーグルってわけにはいかないんです

タンブレッロは自分と大塚と井出で3人で営業出来てました、3ピースのハイブリッドです

6年間一緒にやって相互補完出来るシステムと共通理解がありました

いうならば美意識の共有もしくは共感です

生産性の悪いランチメニューと夜は占有率6割超えの常連様達、丁寧にしっかりやりたいという気持ちに足がつりそうになりながらなんとかやってきました

そこで僕も考えた

ランチやめよ

新人君と一緒にディナータイムだけの店にしよ、そうだそうだ働き方改革だ

労働時間も減らせるし、生産性もあがるしね、インテンシティだってあがるしさ

良いことしかないよ、そうしようそうしよう、スタッフの為、自分の為さ

誰もが考える安直な結論に自己満足して納得させてました

 

 

冬の初め、帰宅途中の京浜東北、電車は赤羽から川口あたり

荒川の上空からサンジェンナーロの啓示がありました

「なあヨシ、昼に揚げ物屋やればええんちゃう?」

あっ

そっか

やれない理由ばかり言って逃げてたけど、タンブレッロでやれば良いじゃん

ものすごい発見とばかりに、喜び勇んで妻に報告しました

店主「ふふふ、オレランチでFRIGGITORIAやるぜ」

店主の妻「私、前から昼にやれば良いのにって思ってたけど」

OH DIO!!!

そこからは早かったです、大塚君の退職に合わせて3月からの改装、店舗休業の決定

スタッフへの丁寧な説明はなかったです(笑)

やるかやらないかの意思確認だけでした

 

昭和の飲食店オーナーらしく、パワハラギリギリで新人君に喝を入れた翌日

メールで(平成生まれ)退職の旨を伝えられました、即日で

3-1=2

 

つづく

 

 

死とは、再生の象徴

死んだ気でやってみな

Resurrection

 

 

 

 

 

その③

2020.03.05

 

 

FRIGGITORIA(フリッジトリア)とはナポリ特有の文化、揚げ物屋さんね

コロッケだったり、アランチーニ、ポレンタやらゼッポリーネ,フリッタティーナにピッツァフリッタ….そこは揚げ物天国

 

 

学校帰りに、小腹が空いたから、お昼ご飯に、テイクアウトで、おやつに

朝の7時から夕方まで、あなたの側にFRIGGITORIA、コンビニの無いナポリ

お腹が空いたらFRIGGITORIA、ファミチキの代わりに揚げピッツァ

FRIGGITORIAはナポリのストリートフードの王様で、ナポリ人の魂

 

 

 

家で揚げ物しないナポリ人にとってFRIGGITORIAと薪窯

で焼くピッツァが食べれるPIZZERIAは家で再現不可能な完全外食

私大坪、師匠ジェンナーロの下で毎日コロッケとフリッタティーナ(パスタ入りのベシャメルコロッケね)アランチーニを10Kずつ仕込み、土曜の夜ともなれば夕方から深夜までフライヤーの前で揚げまくる生活を1年程してました、血肉となってるこの経験を表現したくて「ストリートからテーブルへ」のスローガンのもと、タンブレッロで地味に啓蒙活動をしてまいりました

美味しくて楽しくて驚きと旅情がある、外食の醍醐味じゃないですか

確かな応えと自信、そしてタイミングが重なり

このたびのご提案と相成りました次第

 

で、どんなご提案?

 

お楽しみに

 

つづく

 

 

 

 

あっ、開通いたしましたぁああああああ!

キッチンからトイレへと抜けております

 

 

まさにこんな感じ

お楽しみに

 

 

 

お楽しみに

 

その②

2020.03.04

FRIGGITORIAとは何ぞや?

皆様最大の疑問だと思います

イタリア人は家でも外でもイタリア料理食べます

料理店の種類は多様、でも全部イタリア料理(笑)

多種多様な選択肢のある日本の外食とは大違い

カトリックのイタリアにあるのは厳格な階層社会

 

社会構造はそのまま飲食店の種類にも表れてて

 

RISTORANTEはコース中心の高級料理店

OSTERIA は歴史を持ち高級な料理店、アラカルト中心

TRATTORIA は大衆食堂、地方料理や家庭料理を出す

TAVOLA CALDA は調理済みメニューを出す簡易店

それぞれの店にそれぞれの階層の人々が集い決して交わらない

サニタ地区やセコンディリアーノにみたいな地区のナポリ人の肉体労働者は、昼にTAVOLA CALDAでアルミに入った出来合いのパスタとパンで空腹を満たすけど

じゃあ夜はお洒落してリストランテに行くってことは無いんです

どの町で生まれて、どういう社会の中にいるか、友人は誰で、親戚は誰か. . .

どこの教会に行くか、どう生きるかは大体決まってる

 

昼は立ち食い蕎麦をひっかけて、夜は彼女とフレンチ

とか無いんだよね

 

イタリアの飲食店の種類に

PIZZERIAがあります

僕の師匠が言ってました、7才から駅でコロッケを売り、14才でピッツァ職人となり

独学で読み書きを覚え、結婚もせずに兄弟とその家族を養い、今ナポリから遠く今は日本で働くアドルフォが

「Yoshi、ピッツェリアにはヒエラルキーは無いんだよ、見なさい、マルゲリータの前では皆平等だ。」

見渡せばスーツのビジネスマン、隣には年金生活の老夫婦、仕事着のままの現場作業員、子供たちのグループ、デート中の高校生カップル、弁護士、娼婦、やくざに犬もいる…まるでフェリーニの映画のような混沌と圧倒的な熱量、薪窯は今夜も450度

そう、階層も境界も人種も差別も小麦粉で練って発酵させたら一気に焼成!

PIZZERIAは自由、だから椎名林檎も♬ピザ屋の彼女になってみたい♬わけ

 

FRIGGITTORIA(揚げ物屋)の話でしたね

 

つづく

 

 

何も無くなったら

覚悟が決まった

網膜

僕が見てきたもの

 

 

PIZZERIA E FRIGGITORIA IL TAMBURELLO その①

2020.03.03

新年のご挨拶から1ヵ月

やっと落ち着いて皆様にお伝えすることが出来ます

 

2月29日をもって営業は終了いたしました、現在改装工事の為店舗休業中

営業再開は4月7日(火)を予定しております

 

 

何で改装するん?綺麗やん・・・表現したいことがあるから

これ以上何やるの?・・・揚げ物屋やります

おめ、1ヵ月も休むのが?・・・1ヵ月も休みますが結構忙しいんです

移転?・・・いや改装です

テイクアウトはやるの?・・・やりません改装中ですから

揚げ物屋って何よ、ピザ屋でしょあなた?・・・両方やるんです

何で?、どちて?、Why?、Perche?、Pourquoi?

ちゃんと説明しろ!・・・まとめて説明しますから、ゆっくりと、早く

 

つづく

 

 

 

 

フライヤー初号機

10年間おつかれさまでした!

そして汗流して頑張ってくれた歴代のキッチンスタッフへ

 

ありがとうね

 

 

 

 

 

 

 

新年から重要なお知らせです

2020.01.21

皆様明けましておめでとうございます

ブログでのご挨拶が遅れまして申し訳ございません

10年目のタンブレッロも宜しくお願い致します

今までもこれからもおかげ様です

 

お伝えしたいことがあります

重要なお知らせなので今回は要点だけを

詳しい内容やこの決断に至までの想いは次のブログにてしっかりと説明いたします

 

 

先ず2月末をもちしましてランチタイムの窯焼きピッツァの提供をやめます

ピッツァは夜のみのご提供となります

 

3月に店舗の改装工事を行います、大変ご迷惑をおかけ致しますが1ヵ月程店舗休業とさせていただきます、再オープンは4月上旬を予定しております

 

再オープン後のランチタイムはタンブレッロからの新しいメニュー提案となります

 

5月から日曜日の定休日に加えて第一、第三月曜日を店舗休業日とさせていただきます

 

 

ここまで読んで

のけぞった方、ニャリとした方、途方にくれた方、金属バットを握りしめた方、鼻で笑った方

沢山の反応があると思いますが、急に思いついたわけではございません

温めてきた熱い思いは押し殺したくないと決断いたしました

どうせならドキドキして行く方が楽しいでしょ

その為の船のメンテナンス、長い航海の準備なんです

舵取りは僕ですが、船を動かしてくれるのはスタッフ

何より皆で楽しく笑えたら良い

 

新年から穏やかじゃない告知となってしまいましたが

皆様暖かく見守っていただくか、気合いの空手チョップでもいただければ幸いです

 

年男48、10周年、改装、オリンピック、息子高校入学、リスタート

検索ワードは沢山の2020年!頑張りまーす

 

 

 

穏やかじゃねーなー

 

大坪善久

 

 

 

 

 

ナポリの三泣き

2019.12.15

暖かい12月

先日、ナポリの監督のカルロ・アンッチェロッティが解任されましたが

現地のニュースを見てたら、彼の娘さんのインスタグラム投稿をみつけました

ナポリに住んで暮らした人が町を離れる時に感じる想い

 

観光客では分かりえないナポリが持ってる二面性

光と影、生と死、サンタルチアの太陽とフォルチェッラの闇

どうしてあの町に惹かれるのでしょ

人々の日焼けした顔、揚げ物の匂い、路地の暗がり、腐ったゴミ

ぼったくりタクシードライバーとロザリオ、印紙の無いマルボロ

駅前のアフリカ人、中国人、ロシア人、冬のモンテサント、蛸売りの屋台

エスプレッソを砂糖無で?頭は大丈夫かい、ここはナポリだよ

刺さる太陽、ドゥオーモとサンジェンナーロ

どこから来たんだい?知ってるよ東京、ニーハオようこそナポリへ

どうしようもない町だから

皆どうにかして生きている

自由でいて良い、自分らしくて良いと解放される町

 

彼女のインスタ読んでたら色んなこと思い出して涙がこみ上げました

誤訳だらけですが、伝えたくて訳してみた

 

 

Napoli e’ una mamma che ti accoglie,un sole che ti

scalda ,una canzone che ti accompagna,un abbraccio

che ti consola.

Napoli e’ dolce come una sfogliatella,amara come il caffe’

che giustamente qui si beve senza zucchero.Napoli e’ un

cuore grande,quello dell sua gente.E’ la faccia del

signore all’ angolo che vende i taralli,buruciata dal sole.E’

l’odore del mare,il profumo dei ristranti che non

chiudono mai.Napoli mi ha fatto ridere,mi ha fatto

anche piangere.Mi ha amata e mi ha girato le spalle

perche’ qui l’amore per il calcio va aldila di tutto.il calcio

e’ tutte cose.Lascio un pezzo di cuore tra la sua gente.Al

parcheggio del supermercato.Alla lavanderia.Dal

dentista.All’edicola.Alla segreteria dell’ asilo.Al garage di

sempre.Al negozio di giocattoli.Dal parrucchiere.Nel

negozio in centro.Al bar della palestra.Su un taxi.Io qui

ho conosciuto persone meravigliose,che sono lo

specchio di questa citta’.Me ne vado piangendo,ma

so che ogni volta che tornero’,ritorovero’ sempre

quell’ abbraccio.

 

 

ナポリはあなたを両手で抱きしめてくれるマンマ

太陽のようにあたためて人生のカンツォーネを伴奏し、生き返らせてくれる

スフォリアテッラのように甘くて、エスプレッソのように苦い

大きな愛情、日に焼けた街角のタラッリ売りの厚かましさ、海の匂い

閉まることのないリストランテの香り

 

ナポリはわたしを笑わせ、泣かせ、愛したけど、背中を向けさせもした

だって、ナポリではカルチョへの愛はすべての向こう側にあって、カルチョは全てだから

 

この町と人々の中に心の断片を置いていきます

スーパーマーケットの駐車場に

クリーニング店に

歯医者に

キオスクに

子供の幼稚園の事務所に

いつものガレージに

おもちゃ屋さんに

チェントロのお店に

体育館のバールに

街のタクシーに

ここで素晴らしい人々に出会えた、彼らは皆この町を映す鏡でした

涙とともにこの町を去るけど

帰ってくるたびに、いつも取り戻せるって分かってる

その愛情を abbracio

Katia Ancelotti

 

僕の地元では「会津の三泣き」という言葉があります

会津に来たらとっつきにくさに泣き、優しさに泣き、去りがたきに泣くという言葉です

そこで「ナポリの三泣き」

注!二泣きまでは時間がかかります、泣きには個人差があります

 

まず(一泣き)

初めてナポリに暮らす人は、ナポリの町の無秩序とカオス、よそ者に対するとっつきにくさと

犬のウンコの多さに泣きます

 

そして(二泣き)

やがて町中の犬のウンコも踏まなくなり、一言二言と方言も話せるようになって

白インゲン豆のパスタや、パスタ・エ・パターテが美味しく感じられるようになると

彼らは急に優しくなります、その温かさに泣きます

 

最後に(三泣き)

そしてナポリを去る時には、異なることを受け入れてくれたその包容力と情の深さに

去りがたく泣きます

変わらなかった日常の風景、毎日同じ人と同じ会話のやり取りの懐かしさに

 

 

“Buon Natale 2019”

e “Felice Anno Nuovo2020”

メリークリスマス

皆様良いお年を!

 

大坪善久