Blog

カラブリアで男になった

2021.06.14

緊急事態宣言解除まであと少し

ここまでやったのだから

やりきって終わりたい

矢吹ジョーのように真っ白に燃え尽きたら

コロナ禍という真っ白なリングに

思い思いに落書きしよう

子供達の純粋さと

身につけた知恵と工夫で

 

 

インスタグラムをやり始めて感じたこと

自分にとって王道メジャーが

実はマイノリティの為の非常にマニアックな世界だという現実(笑)

こうなったらとことんトントコトンと

自分の好きな世界を進んで行くぜと決意を新たにした次第

「先を行く者は底も通らなければ行けない」

その言葉を信じ,川口浩が洞窟に入る気概と勇気で

コロナ禍もコロナ後も

全部ひっくるめて

冒険エンターテイメントにしてしまえ

 

 

おいらの冒険をひとつ

2001年、ナポリ➡️カラブリア

いっぱしの職人気取りで、方言も多少話せるようになったし、バールでのチップも様になってきた頃の話

街はもうすぐ春って頃なのに、皆もうバカンスの話しを始めてる、カラブリア、プーリア、ギリシャ、1年のピークをそこに集中させる熱量❗おいらにゃ関係ない話し、1キロぐらいのバジリコをサルバトーレと掃除してた。

電話越しに師匠のアドルフォがこっち見ながら、

 ma va bene giapponese?」

日本人で大丈夫?って何の話だよ師匠っ!

電話を置いたアドルフォ、「ヨシ、カラブリアで仕事してみないか?月給300万リラ、日本人で良いと言ってる」やっとお金をもらって仕事出来るようになってた、給与は倍、リゾート地で、プライベートビーチもある、6月から9月までの繁忙期、海、ビーチ、一夏の恋

即決

6月の中頃、カラブリア州ヴィーボマリーナ、玉ねぎで有名なトロペアの近く、人口一万の小さな海辺の町、果たして初の日本人なんじゃねぐらいに、意気揚々と壁の白が黄味がかった古びた駅に着いた

海、ビーチ、一夏の恋

Villaggio camping Dolomiti sul mare,今じゃ★★★★の立派なホテルになってしまったけど、当時は家族経営のリゾート施設、キャンプ場に併設されてバンガローやレストランに売店、プールにディスコ、ティレニア海に面した真っ青なプライベートビーチ、レストランの横には100人は座れるピッツェリアがあって、そこがおいらの職場だった

オーナーのアンジェラと娘のマリアからこのカンペッジョを取り仕切る顔役のアントニオ(トニーニョ)を紹介される、困ったことがあったら何でも聞きな、真っ黒に日焼けした肌にサングラス、塩と風とンドゥイヤの臭いが体臭を作ってるようなカラブリアの漢

早速、トニーニョの四輪バギーでピッツェリアに連れていってもらう、昨年の夏から火入れしてないっていう薪窯は人一人縦に入りますぐらいの全長の見たこともないパン用の巨大な窯

薪は?って聞いたら

昨年切ったオリーブの🌲がある、なんぼでもある、好きに使えと

自産地消ね、油含んでるから良く燃えるってよ

おいらの教育係兼ルームメイトになったのはチュニジア人のモハメッド、出稼ぎでイタリアに来たモスリム、ただ一人の有色人種だった彼と黄色い日本人はすぐ友達になった。シーズンオフはオーナーのアンジェラの家事や身の回りのお世話をして長年働いてる彼のお蔭でこのカンペッジョのヒエラルキーと大体のルールも直ぐ理解できたし、狭いキャンピングカーでの共同生活も控えめで思いやり溢れる彼のお蔭で快適だった

さてと

オープンまで3日、シェフのミンモやマネージャー、ホールやバールのスタッフとも顔合わせ、多少の不安を見せながらも好奇心が勝るのか、皆初めて見る日本人に優しかった…カラブリア、良いとこじゃん

海、ビーチ、一夏の恋

レストランのプレオープンには、地元の方や、オーナーの友人なんかが沢山やって来るから頼むよってマネージャーからも念押しされてた。当日の僕はナポリでやってた通り、アドルフォから教わった通りに生地を練って、窯を焚いた、それしか知らなかったから迷いもなく自信満々でね

7時オープン、まだ6月でもカラブリアの太陽は強く、海辺の湿度は高い、皆少し着飾ってシーズンの到来を祝う為に続々と来店してくる。生地多少発酵してるけど気にしないで行こう、常温での自然発酵しか知らない経験値一年半の気持ちピッツァ黒帯君のカラブリアデビュー、最初は良かった。オーナーのアンジェラがこの前より美味しいって声掛けしてくれた、有頂天ケラ、そっから日も暮れるに従って、客足が増えてくる、当然夜の食べ物ピッツァのオーダーが増える。

が、しかしだここにきて窯の火も暮れてくる(笑)、極太の丸太みたいなオリーブの🌲は一端火がつけば長時間持つけど、火がつくまでが遅いのね、この薪で長時間営業したことの無かった僕は次の薪を窯内で乾燥させ準備するのを怠ってた、簡単に言うと循環のプロセスを止めてしまっていた。パン用の巨大な窯の火を循環させるには燃えてしまった丸太のおき火🔥燃焼中の丸太、これから燃やす丸太の乾燥っていう

産まれ➡️生き➡️死ぬみたいな生命のプロセスを循環させていく必要があるの、それを止めてしまえば火の神ルシファーは滅する訳

そんでもって生地だわな午後9時頃のドピーク、カラブリアの暑さに生地は死んだ、そう神は死んだと言ったのはニーチェだが、ナポリでは犬のウンコを踏まないように守ってくれた聖サンジェンナーロのご加護も遠くカラブリアには及ばない。生地管理と発酵管理のミス

過発酵でピークを過ぎた生地は扱いにくい、ピークを過ぎたアイドルぐらい扱いにくい、そしてなんと発酵過剰の生地を焼くには高温の窯の火がいるのはご存知か?

つまり身寄りもいない南イタリアの田舎街で、東洋人のピッツァ職人気取りは過発酵でベロベロの生地と燃えない窯でカラブリア軍100人ぐらいを相手に戦わなければいけなかったのであります。レオニダスは300人でペルシャ軍100万とテルモピュライで闘った、絶望しながら生地を伸ばし焼く、当たり前に出来ていたことがが出来ない、アドルフォ、トト、ジュセッペ、助けてくれる仲間はいなかった。ただ一人モハメッドだけが隣で手伝ってくれていた….チング…友達

 

ジャポネーゼ完敗

 

その日の夜のことは良く覚えていない、後片付けを終えたらモハメッド以外誰もいなかった。彼が「ヨシは大丈夫、良い職人だ」と寝る時に言ってくれた、大したことじゃない、明日から頑張ろう、そう思って寝た

 

翌朝、大したことになってた

 

朝、誰も目を合わさない

バールでエスプレッソって言ったら、昨日まで笑顔だったバリスタが無言。売店のオバチャンが「あんた何やったのさ、アンナがincazzata 怒ってる」、施設内を歩く俺に向けられる視線はそうナポリの旧市街スパッカナポリを長髪に麻のパンツ、絞り染めの紫のTシャツで歩いた時に感じた疎外感に似てた、憐れみと嘲笑の視線

レストランにつく、昨日はプレオープン、週末まで営業はないから、シェフのミンモとマネージャーに昨夜のお詫びと思ったら、顔見るなり「東京行きのチケットは買ったかい?」(爆)

Gioco poco ma giocoってさ

ヨコポコマヨコ(まあ、プレーは出来る、少し)

サッカーの三浦選手がイタリアのジェノバでプレーしていた時にイタリアで言われていた選手評がそのまま日本人を表現する言葉になっていた

イタリアは身内の信頼で成り立っている、シェフかマネージャーの一人でも、オーナーかその娘の一人でも俺を信頼してくれるなら状況は違っただろうけど、俺の味方はモハメッドだけ

さてどうする、若かった、そんな状況下でも結構タフだった

でも紹介してくれたアドルフォに申し訳ねー、どうしたもんかいとカラブリアの星の下俺も考えた。Nokia が鳴る、フィレンツェに出稼ぎに行ってるパオロからcome stai caro?俺の兄弟子

カラブリアで一人でやってるって聞いて心配して電話してくれた、泣けるっぜ兄貴。矢継ぎ早にことの顛末を語ると

「なあヨシ、カラブリアじゃcazzoのことをduroって言うだろう」”↗️単語の意味が分からない方は自分で調べてね(笑)“

 

生地もduro(硬く)作れ、イーストはリッター当たり1グラム、七分の発酵で冷蔵庫に入れたら営業2時間前に外に出せ、蹴りだしは若いぐらいで良い。カラブリアは気候が違うし一人でやるなら作業性も大事だと言われた、それでも上手くいかないならまた連絡しなと

 

啓示だった、一つのやり方だけじゃないってこと

 

考え、工夫して、決断して、実行すること

 

迷いなんか無かったから、翌朝直ぐに試した

果たして、生地は良かった。作業性、生地のピークタイムの持続性も申し分ない、あとは巨大な窯の熱量を持続させる薪の炊き方だったけど、長時間燃えつ続けるオリーブの丸太の特性をいかして直列に配置して、段階的に入れ換えていくことで熱量を一定に保てることが分かった。どう乗りこなすかはイタリア車みたいなもの

日々試行錯誤している俺の周りの状況は依然として変わらず、皆どこかよそよそしかったけど、オイラは少しずつ手応えを感じていた

迎えた日曜日の夜、7月の初めは予約もまばらでレストランも閑散としてたけどピッツァのクオリティと窯の状態は納得のいくものになっていた。帰り際のボローニャから来たってお客さんが未だ明るい海を見ながら煙草をふかしてる東洋人に声をかけてくれた

「ピッツァヨーロかい?マルゲリータ旨かったよ」ウインク

遠くでマネージャーがこっちを見てた

 

 

そして信頼をつかむ決定的なチャンスが訪れた

 

今度の水曜日に地元の小学生50人が先生と一緒にカンペッジョに遠足に来る、昼食にはピッツァを食べたいそうだからお願いとマリア

OK マリアやれるさ

決戦は水曜日

内心ビビってた、これでやらかしたらマジで゛帰れソレントへ“

つまりピークタイムを13時に設定して、そこに全集中って訳。前日の営業終了後、涼しくなってから生地を仕込んだ、早朝に冷蔵庫で寝かせて窯を焚いた。先生達の分もいれて9枚焼き✖️6回、イタリアの小学生は大人と同じ250グラムの生地をペロリと食べる

いざ

レストランの人間は誰も手伝ってくれない、明らかに試されている、ピッツァを運ぶ為だけに地元の高校生バイトが二人、目の前でお喋りしている

小学生入場、ピッツァ!ピッツァ!の大合唱が始まる

ままよ

第一投

9枚を手前から、最後の一枚は一番奥に、じっくり頭でシミュレーションしたんだ。you tubeなんか無い時代、イメージの具現化には徹底的に細部までの考察が必要

振り替えったら次の9枚を伸ばす、ピッツァはベンコット!カラブリア人は日焼けした肌みたいな良く焼けた生地が好き

振り替えって9枚を取り出したら、トッピング

Vai Vai!!!!! 行け行け 高校生がピッツァを持っていく ガキ共の歓声と熱狂

俺はマシーンとなった、感情を持ったピッツァマシーン、長方形のでかい薪窯とのシンクロ率は120%、ピッツァが火を食べて大きくなる。減少した熱量をオリーブの丸太が体内の油を燃やして補っていく、理想的な循環のループ

30分かからなかった思う

バイトの高校生二人の目にリスペクトがあった、イタリア語でいう

RISPETTO 尊敬ってやつだ

 

夕方の営業の前にアンナの事務所に呼ばれた

「グラッツェ、ヨシ、顧問の先生が大変喜んでいたわ。皆大満足だって、ありがとう」見たことの無い笑顔で

事務所を出てバールに行った

スーっとエスプレッソが出てきた、ウインク

 

シェフのミンモが明日の賄いはピッツァにしようって言ってきた

 

その日から毎日、施設のスタッフは代わる代わるやってきてはおらが家の自家製のンドゥイヤをのっけてピッツァを焼いてくれないかとお願いにくるようになった

 

ある日顔役のトニーニョが昼飯に自分のキャンピングカーに誘ってくれた。レストランのマネージャーが耳元で教えてくれた

「トニーニョに誘われたってことはさお前が完全に認められたってことだよ、もうお前に何か言ってくる奴はいないし、何かあればトニーに相談すれば良い」

モハメッドが嬉しそうに笑ってる

日本から遠く、俺はカラブリアで男として認められたんだ

 

最高の海とビーチはあったけど

残念ながら一夏の恋はなっかった

Vivo marina

Dolomiti sul mare

写真なんか一枚もない

 

 

翌年の春Nokia が鳴った

マリアから

「ヨシ、今年も来てくれるんでしょうね?」

涙が出るぐらい嬉しかった

 

YOSHIHISA OTSUBO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インスタグラム#ピザ屋の彼女になってみたい

2021.05.26

おおつぼ

 

Variazioni 変奏

2021.05.17

変奏曲

長短さまざまな主題(テーマ)または旋律を、

カタチを変えながら繰り返す形式

 

毎日、同じテーマや主題が様々に変奏されてる

昨日と今日と明日は秩序を保って配列されていて

毎日リズムが違う

毎日拍子が違う

代わり映えのしない毎日だと思うなら

耳を澄ませて

毎日奏でられるあなただけの主題歌に

 

人一人の命を救うのに懸命に働いてる人がいる

でもガザじゃ今日も爆弾一発で60もの命が、

一瞬で飛ばされてしまう

この世界で止めなきゃいけないのは

ウイルスなのか

憎しみなのか

軽やかに変奏しながら拡張、拡散していくウイルス

ならば僕もvariazioniを奏でよう

 

忙しい夜だった、La spaghettata、ナポリ

そろそろ街の賑わいも落ち着きだした午前零時のヴォメロ地区、Luca Giordanoからvia gino doria

ジュゼッペと外で一服、アントニオの淹れてくれたエスプレッソを回しのみ

店の前じゃ子供達、三人乗りでスクーター、

煙とオイルの匂い、

オレンジの街灯

眠らない街、だって今夜は土曜日の夜

「マルゲリータを三枚」持ち帰りの常連のお客さんに

”Finitu “「今日は終わったよ」ってジュゼッペが答える

 

そう、生地は終わったはず、

今日は終わりなんだよシニョーレ

 

“5 minuti!”「5分」いきなり作業台からアドルフォの声

生地無かったんじゃね

ジュゼッペは窯の火を確認しにいった

生地無かったよね?

偉大な師匠アドルフォが取り出したるは明日の生地、

そうね発酵はさっきまでの生地が妖艶な熟女だとしたら、

女子中学生ぐらい

まさに食べたら犯罪!

そしたらねたった一枚残ってた今夜の熟女生地を三等分にして

バラバラになったその生地を

女子中学生生地に付けて叩いて美容成形

「見ろよヨシ、これで良い女になっただろ」

マジかよアドルフォ

足し算的には犯罪じゃないけど(笑)

クオリティを下げてまで出さなくてもって思った

懐疑的な僕を嘲笑うように、伸ばし、トマトソースを塗り、チーズをのせる

若い、若すぎる、発酵が足りてない、無理だ

そう思った

果たして焼き上がったピッツァは

コルニッチョーネの膨らみや軽さは足りないけど

エイジングのきいた革ジャンの下に若々しい肌というか

美味しそうだったの〰️

 

今じゃ理解できてるけど、正直びっくらこいた

糖分量の問題なんだけど、

発酵した糖分量の少ない生地は焼成時に色つきが遅いの、

糖分パンパンの若い発酵の足りていない生地をその生地で覆ってやることで、表面を焦がさずにしっかり火入れが出来るんだ

少女を大人の女にする師匠のテクニック

う~んイタリア男ね

 

変奏なのか変装なのかわからないけど

旋律に装飾をつけて変形すると考えれば

やはり変奏

ベースとなるメロディーがあるなら

明るかったり暗かったり

コロコロと表情を変えながら

飽きることなく聴いていられるでしょ

アレンジと工夫で既存の世界ももっと楽しくなれる

 

家に帰ってトムとジェリーでも見ようぜ

 

 

Yoshihisa OTSUBO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fantasia e Romantico

2021.04.19

三月うっちゃって

四月の風

ご無沙汰しております

大坪です

 

世間じゃヤンボウ マンボウ コロナ予防って騒いでるけど

この先の見えないコロナ世界を切り開く

ヤンマーディーゼル並みのココロ動かす力は

 

発見なんじゃないかしらって

 

このコロナ禍での発見もあったけど

既存のものでも

よく知られたものでも

自分で気付いたなら新発見、コロンブス

 

ある日あんまり生地を練らないで、ゆっくり寝かせてみたら

自然と粉と水が繋がって滑らかなグルテンになった

それを人はオートリーズ法と呼ぶらしいが

本読むまで知らなかった

 

小学生の時、スーパーマーケットで何でも手にはいると思ってた

万引きという犯罪だと

警備員のオジサンに言われた

 

ケッパーはイタリア語でカッペリ

イタリアのアリメンターレ(食料品店)でカペッリカペッリ

と叫んでも笑われるだけで

翌日、語学学校の先生にカペッリは髪の毛の意味だとアクセントを直された

ちなみにどうしてもモルタデッラと言えなかった私

モッタルデラ、モッタルデラとパンを握りしめてサルメリアに並んだ

オーナーは笑いをこらえながらパニーノを作ってくれたっけ

 

法律はすでにある

ルールもすでにある

答えだって、正解だって、もしかしたらこの世の真理だって

本に書いてあったりする

パンダはパンダと皆知った気でいる

パパやママにあれはパンダだと教えられたから

白と黒の笹の葉食べてるマヌケな熊とは誰も言わない

可愛いのだ、そう教えられたから

 

 

1994年ナポリVia dei tribunali

そうスパッカナポリで行列って言えばその頃はPizzeria Di Matteo

語学学校の教室の皆でピッツァってことになり初来店

ミケーレのマルゲリータしか食べたことのない在ナポリ2ヵ月目の私

当然の助動詞、オーダーはマルゲリータっしょ

ふと周りを見渡すと

何やら緑色の草が載った白いピッツァを食べている

目の前にカメリエーレ

オイラの視線の先に気付き一言「Buona ,Prova! 美味いぜ、試してみな」

まだ押しきられることが多かった東洋人のシャイな若者

テーブルに運ばれてきたそのピッツァには

緑色の草の上にパルミジャーノの薄切りがトッピングされてるだけ

 

白いピッツァって初めてって思いながら

覚えたてのナイフとフォークでエレガントにピッツァをBuon appetito!

うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

兄ちゃん美味いぜ❗カメリエーレがウインク

トマトソースがないぶん生地とモッツァレラの味がしっかりしてるぜ

このミルキーさと草の苦味、パルミジャーノの塩味と旨味が最高だぜ

永遠に食える組み合わせだ、感動したぜ

ぜ、ぜ、ぜ!

心の声の詳細は何分昔のことなので、想像ですが

本当に味は強烈におぼえてて。サルシッチャとフィアリエッリのピッツァに出会うまではビアンカ(白いピッツァ)と言えばこればっか頼んでたし、今でもこれが究極ベストだと思ってる

 

ナポリ人にとっては当たり前の在る“essereだったけど

ぼくにとっては発見だったの、大発見

自分で味わって、経験して、見て感じたなら冒険野郎マグワイヤ

知ったかぶりでそんなの当たり前じゃんって言うやつに

こう言ったら言い

「俺が知らないものを、自分のやり方と方法で手にいれたんだって」

誇りを持って

地球上の既存のもの、当たり前のことだって、

宇宙人からしたら、すべてが発見!

ディスカバリー号に乗って、自分だけの驚きに満ちた発見の旅を。船の名前はあんたの名前で良い

 

コロナ禍で日常ばかり見てたらは辛いことばかりかもしんない

だから僕はいつもファンタジーを作って、そこに生きてる。夢見てるんじゃないし、現実から逃げてるわけでもない

むしろ

この現実の世界にファンタジーを作り上げるってこと

 

ファンタジーは誰かと共有するものじゃなくて、自分だけのものだから、人には見えないかもしれないけど

それを持ってるか、もっていないかはこれからの時代を生きるうえでとっても大切なことだって思うの

日常を生きていく為の装置としてファンタジーあるわけで、それがないと、辛いは辛いでしかない。

誰かに理解されたいとかじゃなくて、徹底的に好きな世界を作り上げて、そこに生きてみること

 

嫌な現実から目をそらして、非現実に逃げるから、なんちゃらロスってなるんでしょ?

自分だけの物語や寓話を作り上げて、大好きな世界を通して社会にコミットしていくなら世の中はあなたの物語のつ続きになる

コロナだろうが、嵐だろうが、僕らはちゃんと立ってられる

 

 

モンテサントの駅からクマーナ線に乗ったら

二つ目のPiaveって駅で降りる

落書きだらけの駅、Tabacchi を抜けて右に曲がれば

Via Giustiniano(ジュースティニアーノ通り)

肉屋に魚屋、八百屋にバール、商店街の奥にピッツェリアがある

Pizze e  Pizzeジェンナーロのお店、今はもうない

朝8時煙草ふかして待っているとジェンナーロとアンジェラが買い物袋抱えてやって来る、Ciao Yoshi

生地20リットル、フリッタティーナにアランチーニとコロッケを10kgずつ

この店の朝の仕込み、イタリアでは日常が圧倒的すぎて、ファンタジーなんか無かった。10時も過ぎた頃には、真っ赤にはらした目でくわえタバコの長男のジーノがやって来る

Ciao Mappina!

ジェンナーロと僕は黙々とフリッタティーナを成形している

仕込みも佳境になってくると、お約束の面々がやって来る

ペッぺ、マッシモ、ジーノの友達。毎日、そう毎日(笑)

同じ時間に、計ったように同じ面々がやって来るんだ

その正確性は非正確性をアイデンティティーとするナポリにおいて、驚きでしか無かった

まあ狭い厨房に、スタッフ以外の知り合いが5人ぐらいる

昨日何食ったやら、どうやって税金を払わずにすむかなど話しながら

煙草の煙で白っぽい厨房

ジェンナーロと僕は黙々とアランチーニを成形している

男共が去って11時頃になると

女共がやって来る(笑)

ジェンナーロの奥さんのカルメッラ、ジーノの奥さんと息子、店は一気に騒がしくなって、孫のジェンナリーノが店を駆け回る、怒号、泣き声、叫び声

孫の登場でジェンナーロも満面の笑みでついに作業場を離れる

僕は一人黙々と20リットルの生地を成形している

毎日生きていた

圧倒的に生きていたからファンタジーなんか無かったけど

帰ってきて、タンブレッロやってからだと思う

あの景色や匂いや愛すべき馬鹿野郎共とのやりとりの全てが僕だけの物語になった

見せるものでも、誇るものでもないけど

僕が人生の中で見つけたオイラだけのもの

この世界を生きる為のファンタジア

 

Fantasia(物語)をベースにRomantico(ロマンティック)に生きてんのんが

イタリア人かもね

 

Gigi Finizio

ロマンティコ、泣けるナポリ

 

 

 

Yoshihisa OTSUBO 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Quando viene viene,basta che viene!

2021.02.23

誕生月も後半戦

春の匂いをザワザワと感じながら

少しずつ増えていく日本橋の人の流れ

 

 

さて、

緊急事態宣言も真っ只中の極東最前線ですが

週末をピークに大変沢山のお客様にご来店いただいております

ありがとうございます

私の名前は大坪ですが店は13坪しかありません

しかも改装したら18席に減ってしまいました

天井高は4メートルもあるんで、重ねて入れれば100人ぐらい入る思うのだけど。そう言うわけにはまいりません

なので

断る、謝る、謝罪会見をする、空席予想をする、連絡先を聞いてオールバックの僕がコールバックするなど、様々なご対応をさせていただいております。

せっかくご来店いただいたてもお断りする場合もございます

ディナータイム及び(土)🎌ランチタイムはご予約を承っております

また🈵でもご連絡先を頂ければ、お席が空き次第ご連絡差し上げます

宜しくお願いいたします

 

実際5時にオープンして7時にラストオーダー、8時閉店ですから

店内とテイクアウトとデリバリーと全てがそこに集中するわけです

盆と正月とついでにクリスマスも来やがったみたいな状態

まっ、カオスです、BGMは電話の呼び鈴

インテンシティ、マッドマックス怒りのサンダーロード

押し寄せるオーダーと分刻みの確認→判断→決定→行動

時間はねえぜ兄貴

そんなとき、そんな時よ、そんなあTOKIさ~

いつも思い出す師匠の言葉

 

西暦1999年、土曜日の夜9時頃のナポリ、ジーノドリア通りのピッツェリア

並んで作業台に立って、押し寄せるお客様の波と焼き上がりを待つテイクアウト客の怒号にビビってた

きっとこの日本人がトロいから

この中国人はピッツァ伸ばせんのか?

そんな風に思われてんじゃないかって

こいつピッツァは白帯だななんれ笑われてんじゃねえかって

持ち前のネガティブ思考で動きが遅くなっていく僕に

ちゃんとやりたい、きちんとやんなきゃって気張ってる僕に

今でも覚えてるよ、Sabato sera

土曜の夜のLa Spaghettata ピッツァ場からは

カメリエーレのガエターノが、トニーニョ、アントニオ、ジョルジョも見える

皆、今夜は最高に笑い怒ってる、だって土用の夜は特別なんだから

キッチンのパスクアーレがサルシッチャとフィアリエッリを届けてくれる

カメリエーレを罵倒しながら「お前の母ちゃん出べそ〰️」

窯の前でサルヴァトーレはずっと5枚焼きで膨れっ面、ピッツァは膨らまない

客の間をすり抜けてジュゼッペが配達から帰ってきた、「エスプレッソをくれ」

アドルフォは待ってるお客さんと口論を始めてる

ビビる大坪、止まる手元

そしたらアドルフォこっち見て、満面の笑みでこう言ったの

゛YOSHI, Quando viene viene,basta che viene ゛

雰囲気を伝えるとこんな感じかしら

ヨシ、客がガンガン来てるときはな、お客さんの前に料理がきたらそれでエエんじゃ(ウインク)

乱暴に聞こえるかもしれませんが、ピークタイムの飲食店において優先順位として一番大事にしなければいけないことを的確に伝えてくれる言葉です。

師匠の声音と重なって、いつも忙しいときの僕に語りかけてくれます

20年以上やって経験も技術もあの頃の自分より格段に成長してますし

これからも一つの流れを目指す努力は止めませんから

この言葉の意味も実践もレベルが上がってる思ってます

 

ご来店いただいたのにガッカリさせたくはありません

ピザ屋は味、スピード、値段の三位一体や思います

その中で最大限の努力を惜しまずに

お客様に喜んでいただきたい

貴重な外食の時間を楽しんで欲しい

 

少しでもタンブレッロで旅を感じて頂けたら嬉しいです

 

もうすぐ春ですね

立てた襟は下ろして、前向いて行こう

誰かに生かされてる人生ならば

感謝しかないから

伝えよう、伝えたいときに、すぐ、伝えよう

行こう、行きたいときに、すぐ、行こう

やめよう、やめたいときに、すぐ、やめよう

 

 

 

もうすぐあなたとタメだよ

 

大坪善久49歳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Obrigado

2021.01.19

2021年がどんな年になるかなんて

自分がどうなるかなんて

お店がどこへ行くのかなんて

オリンピック開催するかなんて

ワカラナイ

逆らわない

風の時代だから

無理はしてないけど

電気を消して、マスクを外して

空を見たら月は今夜も綺麗

 

 

改めて思いました

外食とは外で食べると書くのだから

外食にはその時々の景色があります

僕たちプロは料理も含めて描いてる景色がある

その中にはあなたがいて私がいて、いつか来る彼や彼女もいる

何のために生きてんのか

何のためにやってんのか

そんな景色も描けないなら

やめちまえば良い

 

 

20代、ポルトガルのリスボン

ヨーロッパの西の果て、冬枯れの街は郷愁で溢れてて、焼栗の屋台の煙が物悲しかったのを覚えてます

港町、坂を登ったり下りたり、たどり着いたら怪しい界隈

ピンク、紫、赤、カラフルなネオンに照らされた

LADRI , PUTTANE,POCODIBUONO達

この世とあの世の境目に仕切られた、簾越しに値踏みする視線を感じながら歩いた

そこだけ白色灯がやけに明るい店があって

カウンターにはお客がびっしり、黙々と食べる背中

控えめなラテン男、リスボンの親父達

空腹を抱えてた

その頃の僕のワクワクセンサーはかなりの高確率で

何が食えるかなんて知らないが美味いものが食える匂い~迷わず入店

何も言わなかったし

何も言えなかった

一言も語らずただ出されたものを食べた

皆同じものを食べている

BGMはナイフとフォークがお皿に触れあう音だけで、そこにはお客とお店の心地よいリスペクトがあって。

僕は無愛想に支払いを済ませて、覚えたてのポルトガル語で感謝を伝えたの

Obrigado!

感動しながら

”Bacalhau a’ Bra’s””

干鱈(バカリャウ)とジャガイモ炒め

その料理の景色です

 

料理作りって絵を描くのと一緒

今、お客様のいないお店は

皆さんが想うタンブレッロの景色とは違うかもしれないけど

僕は今をしっかり描いていかなきゃって思う

握りしめた拳や

悔しさは穴でも掘って埋めときゃ良い

何よりも

ありがとうを忘れないこと

 

 

 

東京中の電気を消して夜空を見上げてえな

かわいがってるぶざまな魂さらしてみてえんだ

俺はまた出かけよう 街は動き出した

明日もまた出かけよう 俺はうまくやるさ

 「友達がいるのさ」エレファントカシマシ

 

人様じゃ作れない圧倒的な景色を見るとき

涙が流れたあなたは、綺麗な心の持ち主

作ろうぜ俺たちの景色

人と人を繋ぐのはありがとうの言葉

最近言ってますか?ありがとうって

このくそったれの世界にObrigado

 

大坪善久

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末年始の休業日のお知らせ

2020.12.07

今年もあと少しですね

2020年12月は29日(火)のランチタイムまでの営業

年始は2021年1月5日(火)のディナータイムから

となります

御確認宜しくお願い致します

 

 

今年もありがとね

 

PIZZERIA IL TAMBURELLO

株式会社大坪組

代表取締役 大坪善久

 

北ウイング

2020.12.07

北ウイング

この旅情をくすぐる響き

免税店の香水の匂い

TAX FREE

STAY FREE

BE FREE

移動の自由は無くても

心の自由があればどこにでも行ける

2021年はそんな年になるんじゃないかしら

知っているから

無くなったものに駄々こねたり

前は出来たから

出来なくなったことに執着したり

 

でも朝起きれば、今日も平和で空は青い

顔を洗う

水は溢れる程で、温かいお湯も出る

暖かい部屋、コーヒーを飲む

タバコに火をつけたら、幸せな1日

当たり前の日常に感謝して

自由な翼でもって、毎日を旅すれば

玄関はいつも北ウィング

 

搭乗券?

 

あなた生まれた時から持ってるでしょ?

ものを作る力、創造することは

知らないから産まれるの

無知の翼で持って、心は自由に

いつもの道、そこに至る道への多様性を知れば

いつもの道も未知なる世界

遠回りしよ

右じゃなくて左行ってみよ

面倒な方選ぼう

 

Love is the Mystery 

翼ひろげて

光る海を越えるわ

少し不安よ

「北ウイング」AKINA  NAKAMORI 

 

 

あっちかな? こっちかな?

 

オオツボ

 

November rain

2020.11.08

ジョブチューン

ドミノピザの回、楽しんでいただけたでしょうか

いつも多くの反響をいただきます

コロナ過の中こういった機会を頂けていることに感謝しております

ありがとうございます

 

SNS社会においてお店への導線は多様で

そこに至る道は人それぞれ

googleは行き方は教えてくれるけど

生き方は教えてくれない

飲食店って僕はその人の生き方に関わっていると思ってる

価値って言っても良いかな

どう生きてきたか

何を見て、何を食べてきたか

どういう音楽を聴いて、どういう服を着てるか

美味しいって大事だけど、その美味しいも多様な現代で

それだけじゃない価値を与えることができるお店

その人の人生を豊かにして明るく、暖かく照らすような…

例えば

「俺はあのお店のチリドックが最高にすきなんだ」って友達に伝える時

そのお店を好きな自分がカッコ良いって思えること

 

 

東京でお店を営むにあたって美味しいは当たり前

店が清潔で不快でないこと、感染症予防に努めること

これも当然の当たり前田のニールキック

 

多くの新規のお客様もご来店される今

皆様のタンブレッロへ至る物語とその後は様々だと思います

テレビも含めて、伝えることの大切さを改めて感じてるの

正直、僕はピッツァ上手じゃ無いですよ

僕より美味しいピッツァ焼く人は沢山いる思う

始めて三カ月の子に負けることだってある

職人かと言われると少し違和感もある

ナポリで僕はピッツァに感動したっていうより

 

 

例えば

下町で揚げ物を売る不愛想な兄ちゃんの腕のタトゥーに

10Kのアランチーニを咥え煙草で仕込む赤毛のアンジェラのカッコよさに

土曜の夜にエスプレッソ飲みながら5枚焼きするアレッサンドロの笑顔に

「お前が必要だ」と言っててくれたジェンナーロの家族愛に

一人でマルゲリータを食べる金髪のポーランド娘に

「ヨシこれを食べてみなさい」とアドルフォがくれたパニーノナポレターノの味に

お前らしく生きていいんだぜといつも迎えてくれたナポリという

どうしようもない街に

感動したんだ

 

映画のセットのようなナポリではないけど

タンブレッロは僕の感動の表現です

「ディテールにこそ魂は宿る」

丁寧に愛情を持って仕込みをしております

特別なことなどしてないし

特別だとも思ってない

只、自分達の当たり前を今日もやりきること

奢らず誠意をもって取り組むこと

自分が自由である為に

身を粉にして頑張ってます

 

 

イタリアでは再びロックダウン

冷たい11月の雨の中では

ロウソクの火を保つのは難しいけど

永遠に続くものなんて無い

価値あるものに出会えたなら

幸ある人生

あなたにとっては無価値なお店も

誰かにとっては宝物かもしれないから

他や違いをリスペクトしながら

ねっ、

優しく生きましょうよ

だってどうせなら

笑ってる方が良いじゃない?

 

自分の価値は押し付けるものじゃなくて誇るもので良い

 

 

 

ねえ  Diego

そうだよね?

 

/YOSHIHISA OTSUBO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月10日(土)より新営業スタイルとなります!

2020.10.07

3月改修工事から4月再オープン

コロナ過の中駆け抜けた半年

やりたいことはやってみたし

良い反応も悪い反応もありました

学び成長出来た6ヵ月

 

 

いつも世界という視点で日本橋の小さなお店と小さな自分を俯瞰してます

今、色々と大変だったことが静かに終わりを迎えて

新しい世界が始まっている

大袈裟かもしれないけど、この世界で何が出来るのかって考えてます

経営を維持しながら、価値あるものを創造することが

これからの飲食店に求められることだと思います

ニセモノは嫌いだし

他人の為に働いてるわけじゃない

お金稼ぎやSNSのスター

上手な経営は他の人がやれば良い

 

揚げ物とピッツァで

世界を変えることは出来ないけど

僕が見たい景色へ

あなたが見たことのない景色へ

誘うことが出来たら人生は旅

ワクワクチケットは

皆さん産まれた時から持っている

 

 

10月10日(土)からの新しい営業のスタイルをご提案させていただきますきます

先ず!

■定休日

従来通り日曜日及び第一・第三月曜日

 

■営業時間

ランチタイム11:30~14:00(LO13:30)

ディナータイム17:00~22:00(LO21:30)

 

■土曜日及び祝日(第一・第三月曜日を除く)の営業

ランチタイム、ディナータイムともに

アラカルトメニューでの営業

(ランチタイムのご予約も承ります)

 

■平日の営業(第一・第三月曜日を除く)

お昼はランチセット1100円(税込)のみ

窯焼きピッツァ5種、揚げピッツァ、揚げパニーノ

から一品選択

スープ、デザート付き

(平日のランチタイムのご予約は承りません)

夜は従来通りです

 

■テイクアウト

ショーケースでのテイクアウト商品の販売は終了いたしますがランチタイムにテイクアウト出来るメニューのご提案もしていきます

 

 

皆様には度重なる当店のフレキシブルすぎる変化に柔軟に対応していただきまして

また、数々の叱咤激励と延髄斬り

共感の数々と空手チョップ

本当にありがとうございました

コロナ過で養った喜び、悲しみ、苦しみ、

称賛と屈辱を礎に

 

改めて

トップロープに上ります

 

実況席から聞こえてくる解説者の絶叫

観衆の熱狂

プルチネッラの仮面

腰と肘とハートで軽やかに

タンバリン鳴らしながら

 

 

 

そしたらいくらか

この世界が好きになる

 

“Keep Yourself Alive”

OTSUBO